さてさて、みなさんはカレーが日本に伝わった経緯を知っていますか? カレーは、幕末の頃には既に日本にきていました。ただ残念なんですが、その頃のカレーの知名度は驚くほど低いんです。
一部の、外国人と交流のある人だけが知っていた珍品料理、それがカレー。そんなカレーが有名になってきたのは明治に入ってからのこと。明治5年(1860年)に刊行された、仮名垣露文の「西洋料理通」と、敬学堂主の「西洋料理指南」の2冊の本がきっかけでした。
そう! ここで驚くのは、カレーはインド料理ではなく西洋料理だということ。いや、実際はインド料理なんですけどね(笑)。日本には西洋料理として入ってきたんです。僕はこのことを『横浜カレーミュージアム』で知りました。今は閉館してしまっているんですが、実はこっそり常連だったり……(笑)。
そんなカレーミュージアムには、上記の本を基に作ったカレーのレプリカもおいてありました。びっくりしたのは、具材が今のカレーで使っているものとはまったく違うことです。牛・羊をはじめ、鶏、エビ、タイ、カキ、赤カエルがレシピにはラインナップされていました。
正直、カレーは好きだけど赤カエルはなぁ、と思ってしまいます(苦笑)。ではなぜ、こんな珍食材ばかりかというと、この頃の日本では定番の野菜であるじゃがいもやにんじん、玉ねぎなどがあまり栽培されていなかったからだそうです。僕はこれにも少し、驚きましたね。
まぁまぁ、こうして徐々にではありますがカレーは日本でも有名になり、一般家庭にも浸透していったんですよ。庶民の食べ物として普及しだしたのは、明治の後期、ということなんですけどね。